まいかぁの部屋

MOVE CUSTOM X SA 4WD外観外装インパネと内装シートと荷室試乗

 ここでは2013年08月に購入した LA100/110S の後期型、 MOVE CUSTOM X SA 4WD を紹介しています。

試乗

MOVE CUSTOM X SA 4WD: 2013/09/29

エンジンルーム エンジン出力は 52ps/6,800rpm、6.1kg・m/5,200rpm です。元々は従来のEF型で不足していた低速トルクを補うためにKF型エンジンを開発したのですが、これを低燃費方向へデチューンしてしまいましたのでKFが元々持っていた余裕のある加速はできなくなってしまいました。数値の上ではかなりもっさりの感じでしたけど、実際に乗ってみると CVT の影響もあってやっぱりもっさりと感じました。尤も 4AT のときは変速ごとに回転の高まりがありますので加速しているなぁ~って感じがするんですけれども、 CVT では極力一定の回転でとどめようとしますので体感的にもっさりと感じてしまうの仕方ないんですけどね。とはいえ、実際にはトルク曲線が変わっていて比較的低回転で加速するようにはなっていますから EF のときよりは街乗りでの Stop & Go は楽になっています。しかし、このところの軽自動車全般に言えることなんですけれども、燃費スペシャルなチューニングが施されていてもっさり傾向に拍車がかかっていますね。特に DAYZ/ek の NA ではまともに流れにさえついていけない状況が発生しているとの報告が散見されますので、購入を考える際には十分な試乗が必要かと思います。なんにしても、大きな技術革新でもない限り、これ以上の燃費競争がいい結果を生まないことは明らかですので、そろそろメーカーももう一度初心に立ち返って考え直していただきたいところです。

安全性能 この型のビッグマイナーチェンジの売りのひとつとなっているのが安全性能の向上です。ご存知の通りスマートアシスト機能がついていて、4~30kmの低速域で前の車と衝突しそうになるとピピピッとアラームがなって、それでも運転者が回避行動をとらない場合に自動的に緊急ブレーキをかけて衝突を回避、被害を軽減する機能です。ま、一日中お仕事をしてぐったりと疲れた状態で 250km ほど運転して自宅へ帰ったりしますので、そんなときに心強い味方になってくれるかもしれません。また、このスマートアシスト機能には誤発進防止機能もついていて、コンビニの店先で急発進してお店に突っ込むなんて事態にもならないようになっています。だいぶボケてきたからちょうどいいかな(笑)ほかにも平成26年10月から全ての軽自動車に装着が義務付けられている横滑り防止装置(ESC)が搭載されています。ダイハツさんでは VSC と呼びますが TRC (トラクションコントロール)とセットになっていて、横滑り防止機能に加えて、発進時にタイヤのすべりを感知してトルクを配分して発進しやすくしてくれます。 4WD とあいまってすべりやすい凍結路や雪道走行では心強い味方となってくれそうですね。それぞれ写真のボタン操作でオフにすることも可能です。

発進・市街地走行:  今回、「低燃費…だけじゃない」と謳うだけありまして足回りにも大きな変更が加えられています。後期型へ移行するときに標準系も加えて FF では前後に、 4WD ではフロントのみですがスタビライザーが追加されています。また、サスペンションにも大きく手が加えられていて、全車前期型よりも 10mm 低いローダウンサスペンションになっています。以前乗っていた先々代では、ベースがカジュアルでしたのでもちろんスタビライザーはなく、コンフォート仕様のやわらかなサスペンションセッティングということもあって、普通の道路を走っている分にはとても静かで乗り心地もよかったのですが、反面、右左折時や二車線道路のレーンチェンジ時には少々気を遣った運転をしないといけませんでした。このあたりが改善されているのがうれしいですね。ただ、サスペンションが少々固くなりましたから、街中での段差の乗り越えなどに、ドンといった突き上げ感がありますのでこのあたりはトレード関係にありますね。それでも 4WD はある程度車重がありますから、本来は揺り返しの方が心配なのですが、こちらはきれいに抑えられています。
 静粛性については、これまたかなり気合が入っていて、各サイレンサーの性能向上や防音材の配置最適化などにより静粛性を向上しているとのことで、一般的な走行をしているうえではかなり静かに感じられます。
 走行フィールについては、 NA ですので特筆するものは何もありませんが、前述の通り以前の VS より低回転でするすると加速していきます。また、以前の VS ではあったのですが、ローダウンサスペンションとスタビライザーの効果によってロールも抑えられてとても安心して走行できるようになりました。

高速・長距離走行: 今回、納車後いきなり柏崎~郡山間のおよそ 250km の高速道路走行です。いまどきの自動車は加工精度が上がっているので慣らしはいらないと言われるようになりましたけど、いきなり性能限界まで使うのはちょっと気が引けますね(笑)ほいで、走ってみた感想ですが、前述の通り足回りの進化によりまして高速道路の走行もぐっと楽になりました。 VSC と TRC 、スタビライザー、サスペンションなど足回りの性能向上は高速を走ってみると良くわかります。少々オーバースピードでインターチェンジのような急カーブを走りますと以前はルーフの方から外側へ振られるような不安感があったんですけど、足回りが改善されたことによってしっかりと踏ん張った安定したコーナーリングができるようになりました。実はタワーパーキングにも入らない 162cm もある背の高い車なのですが、ややもするとその背の高さを忘れてしまいそうです。また、 VS 当時は電動パワーステアリングが非常に軽く、高速では多少絞まってくるものの、高速道路での少し荒れた路面やわだちの深い路面でレーンチェンジをしようものならひやっとするシーンが少なくなかったんですけど、今回はかなり重めの設定になっていてイメージした通りの安定したハンドリングができるようになりました。こうした小さな改善の積み重ねが長距離ドライブでの疲労軽減につながっておりまして、さらに静粛性の改善、高輝度 LED オートヘッドランプなどによって快適性も向上しておりますので、エンジンが非力なのを除けば十分ツアラーとして使えるレベルまで到達している感じですね。本当の意味でクルマとしての基本性能がかなり高くなっていると感じます。
 高速走行時の静粛性ですが、空気圧がやや高めで、固めの低燃費タイヤが装着されておりますのでロードノイズがどうなのか気になっていたんですけれども、へたなコンパクトカーよりはよっぽど優秀です。また、 100km/h 巡航時の回転数も EF 時代の 4000rpm から 3000rpm 程度まで下がっていますので、このあたりも静粛性に寄与しているんでしょうね。ただ高回転時の爽快感は若干 EF-VE 型のほうが上かな(笑)

燃費: 気になる燃費ですけれども、今回の北陸・磐越自動車道の 250km 程度の高速道路走行では 15km/L 程度と以前の VS と同じくらいになっています。ただ、今回はタイヤもボツボツ付きの新品タイヤですし、思いっきり強風の向かい風の中での走行でしたので参考値にしかなっておりませんが、気が向いたらそのうちまたレポートしてみたいと思います。

 さて、ムーヴカスタム X SA 4WD をだらだらとインプレッションしてみましたがいかがでしたでしょうか。既に3年以上が経過した後期型のカスタムですが、マイナーチェンジとは言い難いくらいの変貌を遂げています。このところ高速道路走行が多いのでやっぱりターボが欲しいなぁ~……なんて思ったりもいたしますが、水没による急遽買い替えということで安く上げなくてはいけませんでしたし、実際のところおとなしく運転している分には NA でも問題となるようなことはあまりありません。ちなみに今回もダイハツ柏崎の中西さんという営業さんからの購入です。ちょっととぼけた感じがありますけれども、とっても良い営業さんです。寺田さんのウェブを見て来ましたと言っていただきますと、ちょVIP待遇でお迎えしていただけると思います。ご近所にお住まいのみなさまは、ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ。

ダイハツ ムーヴカスタム X SA 4WD
型式 DBA-LA110S
全長×全幅×全高     3395×1475×1620mm
ホイールベース      2455mm
トレッド前/後      1305/1265mm
室内長×室内幅×室内高  2130×1350×1280mm
車両重量         870kg

エンジン型式       KF型
最高出力         52ps(38kW)/6800rpm
最大トルク        6.1kg・m(60N・m)/5200rpm
種類           水冷直列3気筒DOHC12バルブ
総排気量         658cc
燃料供給装置       EFI(電子制御式燃料噴射装置)
燃料タンク容量      34リットル

ステアリング形式     パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前)  マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
サスペンション形式(後)  3リンク式コイルスプリング
ブレーキ形式(前)     ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後)     ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ(前)     155/65R14 75S
タイヤサイズ(後)     155/65R14 75S
最小回転半径       4.4m

駆動方式         フルタイム4WD
トランスミッション    CVT(無段変速車)


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